日常ケア
おうちでできる日常ケア ~爪切り猫ちゃん編~
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今回は、おうちでできる日常ケアについてお話します。
爪切りは、猫ちゃんを飼育するうえで必要不可欠なケアです。しかし、爪を切ろうとすると怖がったり暴れたりして上手く切れない、あるいはどのように、どのくらい切ればよいか分からないと悩む飼い主さんは多いと思います。そこで、爪切りの方法と成功の秘訣をご紹介します!
〇爪切りをする理由
・爪が折れる
・爪が巻いて肉球に刺さってしまう
・病気に感染する恐れがある
伸びすぎた爪が布やカーペットに引っかかると、根元から折れて出血してしまいます。また、爪が伸びて巻いてしまうと肉球に刺さり、歩行困難になったり、肉球が壊死してしまう可能性があります。さらに、猫ちゃんが飼い主さんを引っ掻いて傷ができ、そこから感染症を引き起こす危険もあります。猫ちゃんと飼い主さんの安全と健康を守るためにも、爪切りは定期的に行いましょう。
〇必要な道具
猫ちゃんの爪は人間の爪のように平たくなく、円錐状になっています。そのため、人間用の爪切りでは適切に切ることができません。必ず猫ちゃん用の爪切りを使用しましょう。
ギロチンタイプの爪切りは、爪が固く太い子におすすめです。切れ味が良く、素早く切ることができます。
一方、カーブタイプの爪切りは、爪が小さい子や子猫に適しています。
万が一の出血に備えて、止血剤も用意しておくと安心です。
〇爪の長さ・頻度の目安
爪の長さは、尖っている先端部分を落とす程度が目安です。頻度については、前足は伸びるのが早いため2週間~1か月程度、後ろ足は1か月程度を目安に切ってあげましょう。
〇爪切りの持ち方
ギロチンタイプの爪切りには、持ち手が真っ直ぐのものとカーブしているものがあります。カーブしている方の持ち手を下に向け、人差し指から小指までの4本の指で支えます。真っ直ぐな方の持ち手は上に向け、親指から手のひらにかけて支えて握ります。
カーブタイプの爪切りは、ハサミタイプとニッパータイプに分かれます。それぞれ、通常のハサミやニッパーと同じように持って使用します。
〇切り方の手順
①爪、血管の長さの確認
爪の長さは先ほど説明した通りです。爪の中の血管の長さは猫ちゃんによって異なるため、切る前に必ず確認しましょう。
②落ち着ける体勢で保定する
まず、猫ちゃんを後ろから優しく抱きかかえます。リラックスして落ち着いているときを選ぶのがポイントです。バスタオルで体を包み、視界を制限するとおとなしくなることもあります。猫ちゃんの様子を見ながら、最適な体勢と状況を整えましょう。
③爪を切る
保定できたら、爪を切っていきます。後ろ足から始めるのがコツです。前足は顔や耳に近いため、嫌がりやすいからです。猫ちゃんの足を上下から指で優しく挟み、肉球を軽く押して爪を出します。強く押さえると嫌がるので注意が必要です。また、深く切りすぎると血管や神経を傷つける恐れがあるので、慎重に行いましょう。
〇まとめ
爪切りの成功の秘訣は、無理強いせず、嫌がる前にやめることです。最初は1本ずつ丁寧に切り、できたら褒めたり、お気に入りのおやつやおもちゃを与えましょう。爪切りを怖い経験ではなく、頑張ればご褒美がもらえる楽しい経験として感じられるようにすることが大切です!